マメルリハ よくある質問


マメルリハの基本

販売のコーナーにも簡単に書きましたが、基本的にラテン系のインコです。仲睦まじいペアでも、ふとしたきっかけで、ひどい乱闘になることがあります。特にマメルリハの攻撃は相手の足に集中することが多いので、見ているだけでおぞましい光景が繰り広がります。かといって、済んでしまえば何事もなかったようにいつもの如く仲良しにしていたりします。やはりラテン系のインコととらえるのが正しいようです。
挿し餌中のヒナの保温について
夏季以外のヒナの育成には常に保温が必要になります。ヒナの体温はほぼ40℃の為、40℃を維持することが必要です。ペット用のプレートヒーター等の上にヒナを入れたプラケースを置くことで簡単に保温することが出来ます。ペット用のプレートヒーターは大抵40℃に設定されていますので、一応ご確認ください。この時期の温度管理にはとてもシビアな対応が必要です。自信のある経験者の方以外にはお勧めできません。既に1人餌になっている子をお選びください。
挿し餌の温度について
ヒナのお渡し時に同封する説明書にも書かれていますが、挿し餌の温度は40℃になります。少しでもぬるくなった挿し餌にはヒナの反応が悪くなります。この状態が続くとヒナ自身の体温が維持できず死に至ります。40℃と言えば大体の家庭のお風呂の温度です。思ったよりも熱いことを念頭においてください。
雌雄の特徴や性格などの違いがあるの?
多くのマメルリハを育ててきた経験上、雌雄では決定的に違いが見られます。例外はあると思いますが、極端な雌雄での性格の違いを載せておきます。
オス
オス特有の瑠璃色が羽に入るので綺麗。
おしゃべりをする子が多い。
神経質で甘ったれ、ビビり&ヘタレが多い。 
メス
何事も恐れないド根性がある。
全体的に同一な色なので人気がない。
メス特有のベタ慣れ感があり、慣れた子は一日中でも肩の上で過ごすことがある。半面、ガブリンコ(本気噛み)も多いのが実情。
うちのマメちゃん、寝る時に籠の網に逆さまでコウモリみたいにぶら下がって寝るけど異常なの?
端的に言うと「仕様です」。ほとんどのマメ達はこのようにぶら下って寝ます。頭に血が下がって辛くないの?と、よく質問されますが、大丈夫です。ご心配なく。
最近よく聞くけどダイリュートって何?
通常、アメリカンホワイトやアメリカンイエローと呼びますが、正式名は「ダイリュートブルー」「ダイリュートグリーン」です。ダイリュートとは「薄くなる」と言う意味合いで、要はブルーからブルー色を薄くしたのが「アメリカンホワイト」、グリーンからグリーン色を薄くしたのが「アメリカンイエロー」に当たります。今まではこの通称で良かったのですが、最近はダークカラーの出現で、コバルト、モーヴ、ダークグリーン、オリーヴ色までバリエーションが増えた為、それぞれのダイリュートが販売されるようになり、それぞれに対応する正しい名称は各色に対してダイリュートという正式名を使うようになりました。
都市伝説は本当?
年に何件か相談のある「イチゴ」「アボカド」「リンゴの種」についてです。
Q1 飼育中のマメがイチゴを食してしまいました。大丈夫でしょうか?
A1 完熟したイチゴの種は無害です。ご心配なく。
Q2 ネットで危険といわれているアボカドを飼育中のマメが食してしましました。大丈夫でしょうか?
A2 今まで何例か相談を受けていますが、知っている限りみんな無事存命中です。
Q3 誤ってリンゴの種を与えてしまいました。大丈夫でしょうか?
A3 うちは種付きで芯ごと与えていますが、今まで1度も事故は起こしていません。
注)あくまでも私の私見でありますので、科学的根拠は全くありません。
マメルリハの構い方の基本
まずはマメルリハの自主性を尊重してあげてください。お迎え直後などは環境が変わり不安になる事も多々あります。まずは放鳥してあげて、新しい環境をじっくりと観察させてあげてください。新しい環境に慣れれば、飼育者にも興味を表します。その時点までマメの自由にさせてあげてください。絶対に無理やり拘束することは避けてください。慣れてしまえば、後は自由自在になるでしょう。それまでは無理な接触は禁物です。
いけない構い方
レジ袋をクチャクチャさせたときに出る音に異常に反応します。それは、喜んでいるのではなく、嫌で強烈に反応してるのです。全身の羽を逆立てて即座に攻撃体制に入ります。また、猫じゃらしの様な物で構うのもNGです。こちらも素早く反応します。噛み癖のある子はこういった間違った構われ方をされた子に多く見受けられます。常に穏やかに、優しく接することが一番です。
女の子は卵詰まりになるの?
基本、体の成熟と共に繁殖能力が備わります。メスの1羽飼いでも例外ではありません。ネット等で卵詰まりの恐ろしさをよく目にしますが、本当に恐ろしいことなのでしょうか?ちゃんと飼育された個体ではすんなり産み落とすことが一般的です。卵詰まりを起こす場合の個体は通常の飼育を逸脱した場合がほとんどです。軽体重で体力がない個体や年老いた個体に多く見られます。正常な飼育上での発生はほとんどないといえるでしょう。つまり、あまり気にしなくてよいという事です。
頭に乗せちゃいけないの?
自分は読んではいないのですが、どこぞの「飼育本」に「マメルリハが図に乗るので頭に止まらせてはいけない」とあるそうです。言いたいことは解らなくはないのですが、マメルリハに飼育者の頭に乗ることが「飼育者を舐めている」とどうやったら考えられるのでしょうか?この発想自体が甚だ疑問です。また、この意見を真に受けてしまう事も「?」としか言いようがありません。
お迎えした直後は遊んじゃいけないの?
マメルリハはとても強靭で、適応力があり、何にでも興味を持ち、とても好奇心の強いインコです。お迎えしたのが挿し餌中のヒナの場合以外、小さなケースに閉じ込められることをとても嫌がります。元気ならお迎え直後でも遊んであげて大丈夫です。あまり神経質になるとマメ自体が神経質な性格になってしまいます。
飼料について
1. シード食の場合はメインは「麻の実」「ひまわり」「えん麦」「そばの実」の4種になります。オヤツとして通常の「シード」副食で「エッグフード」「カットルボーン」「塩土」を与えます。
2. 野菜類はブロッコリーの茎やリンゴの芯等、通常捨ててしまうところが大好きです。
3. 複数の飼料を与えるのがメンドクサイ方には「ペレット」があります。ペレットの良いところは、皮等がないので、ゴミが出にくい、栄養バランスに優れている等の利点があります。ぺレット食の場合でも副食として「エッグフード」や「カットルボーン」は与えましょう。
4. 基本的にマメルリハは代謝の多いインコなので、高エネルギーの飼料を要求します。運動量も非常に多いので、与え過ぎと云う事もなく、おデブな個体はほとんど見られません。
5. 3歳を過ぎたころから、壮年期に入ります。この時期よりエネルギー代謝が落ち始めますので、低カロリーな餌に切り替えましょう。また、塩土や粟の穂は与えない方が良い様です。
飲み水について
マメルリハは非常に水を汚します。水浴びも大好きです。が、飼料を水につけて食べることがとても多く、水の中にフンをすることも日常です。このような理由から最低で1日2回の水替えが必要になります。交換する水は普通の水道水で大丈夫です。
ケージについて
1. 広いに越したことはありませんが、十分な放鳥時間があるのであれば、手乗りの1羽飼いの場合、30角ほどのケージでも十分です。
2. ペアでの飼育の場合は40角ほどの広さが必要です。
噛み癖について
基本的にマメルリハは自主性が非常に強く、頭の良いインコです。自分の気持ちを理解されないことに苛立ちを覚え、噛み癖のつく個体がいます。これは飼育者が自分の気持ちを押し付けるあまり、マメルリハが飼育者より解放されるが為に噛み癖をつけてしまうと考えます。
つまり、マメルリハの気持ちを尊重し、マメルリハのペースに飼育者が合わせてあげることにより、このことから回避することができます。

日光浴について
真夏の日差しを避け、午前中にするのが有効です。日光浴によって必要なビタミンを摂取することが出来ます。しかし、アルビノ種等の赤目のカラーの個体は元々紫外線に弱いので、日光浴は避けた方が良いでしょう。
放鳥中の事故について
とても人懐こく、異常なまでに飼い主にまとわりつきます。しかも、鳥のくせに飛ばずに足元をチョロチョロします。それ故に、踏みつけの事故が多発します。少なくとも年間に10回以上の事故の報告があります。放鳥中は足元に気をつけ、踏みつけ事故にはくれぐれも気をつけてください。

ヒーターは必要?

基本的に非常に強い小鳥です。気をつけなければいけないのは、ヒナの時期だけで大人になってしまえば、暑いのも、寒いのもヘッチャラです。人が生活できる温度であれば、とくにヒーターなどは必要ありません。特に最近の住宅事情では冬でも15度ぐらいの室温があると聞きます。20度ぐらいの気温が一番暮らしやすく、ストレスも少ないと考えます。温度よりも通気に気をつけ、新鮮な空気が循環する様に換気してください。

サプリメントは必要?

小鳥専用の様々なサプリメントや飼料が流通しています。飼育者のこだわりを否定するものではありませんが、必要じゃないものがほとんどです。逆に何かあった時に原因特定の妨げになることは確かです。シンプルでオーガニックな飼育方法がベストと言えるでしょう。